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【無人島238日目】山田太一 "空也上人がいた" [BOOK]

空也上人がいた (朝日新聞出版特別書き下ろし作品)

空也上人がいた (朝日新聞出版特別書き下ろし作品)

  • 作者: 山田太一
  • 出版社/メーカー: 朝日新聞出版
  • 発売日: 2011/04/07
  • メディア: 単行本

238日目。さて年末ですので、今年のレビューの総決算をしたいと思います。まずはBOOK部門。今年出会って面白かった本と言えば、229日目に紹介した『きのうの神様』、伊集院静の『いねむり先生』、辻村深月の『ツナグ』、直木賞受賞作の『下町ロケット』あたりがパッと思い浮かびます。あと、新潮社の文芸誌『yom yom』の7月号に掲載された、森絵都の『ヨハネスブルクのマフィア』は、人が人に残す思いがけない「痕跡」をテーマにした短編で、減量中のボクサーのように無駄を削ぎ落した文体と、鮮やかなストーリーテリングにツボり、何度も何度も読み返しました。


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2011-12-21 06:23  nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
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【無人島235日目】ウォルター・アイザクソン "スティーブ・ジョブズ I" [BOOK]

スティーブ・ジョブズ I

スティーブ・ジョブズ I

  • 作者: ウォルター・アイザクソン
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2011/10/25
  • メディア: ハードカバー

235日目。ボクがそれまでの仕事をやめて、グラフィック・デザイナーを生業にしようと決心したのは1994年です。ハッタリをかまして出版社のデザイン部門に潜り込み、生まれて初めてあてがわれたコンピュータはMacintoshのQuadra 605でした。それから7100になり、タワー型の8500に移り、G3になった頃、別の会社に転職し、それから数年後、デザイナーとして稼いだ金で自分用のPowerBook G4 Titaniumを買ったときの高揚感は、もう10年も前の話なのに、まるで昨日のことのように覚えています。


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2011-10-06 22:26  nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
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【無人島229日目】西川美和 "きのうの神様" [BOOK]

きのうの神さま

きのうの神さま

  • 作者: 西川美和
  • 出版社/メーカー: ポプラ社
  • 発売日: 2009/04/16
  • メディア: 単行本

229日目。前回、コレちゃんこと是枝裕和監督の映画『奇跡』について書きましたが、ボクの好きな映画は得てしてこういうドキュメンタリー・タッチの渋チンな映画が多いです。特撮&3Dのザ・ハリウッドな映画も観ないではないですが、観た後に心にすーっと染み入るのは、低予算ながらもなんとかアイデアを絞り出して制作したような、単館系の映画が多いのです。海外の監督でいうとケン・ローチやダルデンヌ兄弟、そして最近の日本人映画監督だと西川美和監督の作品にヤラれます。


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2011-06-28 23:06  nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
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【無人島199日目】藤谷治 "船に乗れ!" [BOOK]

船に乗れ!〈1〉合奏と協奏

船に乗れ!〈1〉合奏と協奏

  • 作者: 藤谷 治
  • 出版社/メーカー: ジャイブ
  • 発売日: 2008/10/01
  • メディア: 単行本

199日目。ボクが高校生だったころ、ちょうど世間はバブル景気に湧き始めており、テレビでは「おニャン子クラブ」のメンバーが増殖し、大相撲では千代の富士が記録的連勝を成し遂げ、遠い国では原子力発電所が爆発したりしておりました。その頃のボクは特に何かに夢中になることもなく、ただぼんやりと、でもそれなりに日々を楽しく過ごしておりました。無茶をしなければ大学までエスカレートでいけるという環境の中、勉強にも遊びにもとことん突き進むことなく、友達とピンポンをしたりファミコンをしたり、たまに煙草を吸って悪ぶったりしていました。今ではもう、高校生だった頃のことを思い出すことはあまりないし、正直あまりよく覚えてもいませんが、あの頃は「高校生」でいられるのが、人生の中でたった3年間しかないなんて、分かっていなかったのだろうと思うのです。


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2009-12-10 21:32  nice!(0)  コメント(2)  トラックバック(0) 
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【無人島182日目】村上春樹 "はじめての文学" [BOOK]

はじめての文学 村上春樹 (はじめての文学)

はじめての文学 村上春樹 (はじめての文学)

  • 作者: 村上 春樹
  • 出版社/メーカー: 文藝春秋
  • 発売日: 2006/12/06
  • メディア: 単行本

182日目。今日、私がみなさんに伝えたいことはひとつです。それは、私たちの誰もが、国籍や人種や宗教の違いを超えて、人間であるということです。固い壁、すなわちシステムというものに直面している、脆い卵だということです。どう見たって、私たちには勝ち目がありません。壁はあまりにも高く、強く、そして冷たい。私たちに勝てる見込みがあるとすれば、互いの個性を、つまり自分自身も他者も互いにたったひとりのかけがえのない精神を持つ者であると認め合い、互いのこころを結べば温かさを得られると信じることによってのみ、それは可能になるのです。


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2009-02-28 18:15  nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
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【無人島179日目】天童荒太 "悼む人" [BOOK]

悼む人

悼む人

  • 作者: 天童 荒太
  • 出版社/メーカー: 文藝春秋
  • 発売日: 2008/11/27
  • メディア: 単行本

179日目。明けましておめでとうございます。つか、遅すぎですな。すんません。お正月休みは特にどこにもいかず、ずっとゴロゴロぐびぐびしてました。ナチュラルボーンな貧乏性なので、普段はまとまった休みが取れると、旅行やらなんやら予定を詰め込みがちなほうなのですが、今回の年末年始の9連休はなにも予定をいれず、実にのんべんだらりとした、ある意味贅沢な冬休みでした。おかげで買うだけ買って棚に積み上げていた本も、かなりたくさん消化できました。年明け一発目はまずその本の中からこの話題作をご紹介。


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2009-01-17 20:07  nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(3) 
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【無人島170日目】ポール・オースター "最後の物たちの国で" [BOOK]

最後の物たちの国で (白水Uブックス―海外小説の誘惑)

最後の物たちの国で (白水Uブックス―海外小説の誘惑)

  • 作者: ポール・オースター
  • 出版社/メーカー: 白水社
  • 発売日: 1999/07
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)

170日目。小学生の頃に国語の教科書で読んだお話です。日本で働いているアメリカ人の青年が、久しぶりに故郷に帰ることになります。彼は帰郷したらぜひやりたいと思っていることがありました。それは実家の子供部屋の壁紙を剥ぐことです。子供の頃、部屋にカラフルな絵柄の壁紙を貼っていた時期があって、子供ながらにとてもきれいだと思っていました。なぜか日本で過ごす間にその壁紙のことを思い出し、ぜひもう一度見てみたいと思ったのです。空港に迎えにきてくれた妹にその話をすると、妹も覚えているようです。「あのキレイな色の壁紙ね。子供たちが遊んでいる絵で、男の子が青いシャツを着ているやつでしょ?」「いや、男の子のシャツはオレンジだったぜ?」。そんな会話をしながら家に戻り、早速ふたりで子供部屋の壁紙を1枚ずつ剥がしていくと、やがてその絵が現れます。しかし男の子のシャツは青でもオレンジでもありません。ましてやカラフルな絵などではなく、その壁紙自体が「影絵」だったのでした。

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2008-10-16 01:59  nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
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【無人島165日目】湊かなえ "告白" [BOOK]

告白

告白

  • 作者: 湊 かなえ
  • 出版社/メーカー: 双葉社
  • 発売日: 2008/08/05
  • メディア: 単行本

165日目。早い時間から酒を呑み始め、変な時間にうたたねしてしまったせいでしょう、昨夜は夜中の4時くらいにパカッと目が覚めてしまい、はてさてどうしたものか。まあ明日(つまり今日)は日曜だし、無理して眠らなくてもいいだろうってことで、買ったばかりでまだページを開いていなかった本を読み始めました。大体いつもベッドで横になりながら本を読んでいると、いつの間にやら瞼がズリズリに下がり始めるので、その効果も期待しつつだったワケですが、本のチョイスが良くなかったようです。読み始めて1時間が過ぎ、2時間が過ぎ、いい加減体は眠気を訴えているのに、本が置けない。もうどうしようもなくページをめくってしまう。気づけば夜が明け、朝の光がとっちらかった部屋の中をぼんやり照らし始める頃、約270ページの長編をようやく読了。疲れた。ぐったり。

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2008-09-21 21:30  nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
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【無人島164日目】Randy Pausch "最後の授業" [BOOK]

最後の授業 ぼくの命があるうちに DVD付き版

最後の授業 ぼくの命があるうちに DVD付き版

  • 作者: ランディ パウシュ
  • 出版社/メーカー: ランダムハウス講談社
  • 発売日: 2008/06/19
  • メディア: ハードカバー

164日目。前にもチラッと書きましたが、本に関してボクの苦手なジャンルはというと、自己啓発本と闘病記モノ。自己啓発本の「アンタはこうすればいいのです!」的な上から目線な文章を読むと、「そんなこと知ってんねん!でもできないねん!」って逆ギレしたくなるし、闘病記モノの「死を目前にして悟る人生の素晴らしさ」的な至極真っ当なテーマには、「そんなこと知ってんねん!でも今はダラダラしたいんや!」って意味不明に開き直りたくなる。説教嫌いで現実逃避好き。超ダメ人間。そんなボクの天敵とも思われる、自己啓発に闘病記をくっつけた本が今大ベストセラーになっております。

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2008-09-15 22:04  nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
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【無人島151日目】朝倉かすみ "田村はまだか" [BOOK]

田村はまだか

田村はまだか

  • 作者: 朝倉 かすみ
  • 出版社/メーカー: 光文社
  • 発売日: 2008/02/21
  • メディア: ハードカバー

151日目。唐突ですが、「人を待つ姿」が好きです。待ち人フェチ。なんじゃそりゃ。例えば、渋谷ハチ公前とかで、恋人を待ちあぐねている女の子とか見るとゾクゾクします。ってちょっと変態っぽいですが、そうじゃなくて、誰かが誰かを待っている時の表情にグッときたりするのです。誰かを待つ、というのは、誰かを想う、というのに近いからでしょうか。相手が遅れていれば、心配したりいらだったり不安になったりしながら、目では絶えずその人のフォルムを探している。人ごみ溢れるターミナル駅で、ガラス張りの喫茶店のテーブルで、最終間近のひっそりとした改札口で、誰かを待っている人の姿は、いつもちょっと深刻でちょっと滑稽で、そしてどこか愛らしいのです。

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2008-04-28 16:44  nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
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【無人島143日目】佐々木譲 "警官の血" [BOOK]

警官の血 上巻

警官の血 上巻

  • 作者: 佐々木 譲
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 2007/09/26
  • メディア: 単行本

143日目。ボクは両親ともが教師だったこともあり、子供の時は「将来の夢は学校の先生!」などとほざいておりましたが、成長し自分自身がわかりはじめるにつれ、「いやいや、オレは人にモノを教えるようなしっかり者キャラではないな」と気づき、早々に諦めたワケです。賢明だったと思います。ただ両親からしてみれば、自分の仕事に憧れて、その道に進んでくれれば、そりゃうれしかったに違いなかろうとは思います。ごみんね、ちゃんと血を受け継がないで。しっかり者キャラに育てられたら、うっかり者キャラになっちゃいました。ワハ。残念。

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2008-02-07 23:10  nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
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【無人島136日目】青野春秋 "俺はまだ本気出してないだけ" [BOOK]

俺はまだ本気出してないだけ 1 (1) (IKKI COMICS)

俺はまだ本気出してないだけ 1 (1) (IKKI COMICS)

136日目。前にもこのブログでちょろっと書きましたが、ボクは大学卒業後、勤めた会社を早々に退社し、7年ほど海外を放浪しておりました。同い年の友人たちが、日本でガツガツ出世していくのを傍目に、ボクは「自分のドリームキャッチするんだ!」とかなんとか、ルー大柴的な台詞をお題目に、見知らぬ国の見知らぬ部屋で、「まだまだオレはこれからよ? ビックリすんなよ?」などと、鏡に映る自分を相手に、グダグダと酒を呑んで暮らしておりました。今では無事日本でマジメ(?)に働いとるわけですが、それでもボクは心のどこかで、今でもずっと思ってたりします。「俺はまだ本気出してないだけだ」と。

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2007-12-04 15:41  nice!(2)  コメント(4)  トラックバック(0) 
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【無人島125日目】田村裕 "ホームレス中学生" [BOOK]

ホームレス中学生

ホームレス中学生

  • 作者: 麒麟・田村裕
  • 出版社/メーカー: ワニブックス
  • 発売日: 2007/08/31
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)

125日目。今年の「流行語大賞」の有力候補は、小島よしおの「そんなの関係ねぇ!」とエリカ様の「別に」だそうです。ほぼ同義語に近いこのふたつの言葉を一文にまとめてみると「別に。そんなの関係ねえし。つかウザイ」みたいなフレーズに仕上がります。この手の台詞は、多少の言い回しは違えど、古今東西問わず頭の悪い(←ひどい)若者の常套句で、大抵自分の分が悪く、上手く言い返すこともできず、というより自分の意見すらなく、でも負けを認めるのがイヤで、ちょっと凄んでその場を切り抜けようとしているだけの言葉です。かくゆうボクも若い頃は多用していたものでございます。

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2007-10-07 17:32  nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(2) 
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【無人島118日目】川上健一 "渾身" [BOOK]

渾身

渾身


118日目。横綱・朝青龍がモンゴルに帰る帰らんでゴタゴタしております。特に熱心な相撲ファンではないので、詳しい事情はよく分からんのですが、このゴタゴタにはなんか興味あるのです。表層的には「伝統と仕来りと体裁ばかり気にする老獪な日本相撲協会」VS.「強ければいいだろ?私生活まで拘束すんなよ!と反抗する礼儀知らずの外国人横綱」という図なんですが、見方を変えるといろいろな問題のエッセンスを含んでいるような。日本の国技とされる相撲というスポーツのあり方。海外で働く際の異文化間コミュニケーションの取り方。精神的ストレスを訴える者に、どこまで責任を追及していいのか。そもそもスポーツにおいて「礼儀や伝統」と「強さと実力」は、どちらを優先すべきか、などなど、いろいろなテーマを孕んでいるような気がするのです。

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2007-08-29 00:51  nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
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【無人島114日目】サラ・ウォーターズ "夜愁" [BOOK]

夜愁 上 (1) (創元推理文庫 M ウ 14-4)

夜愁 上 (1) (創元推理文庫 M ウ 14-4)

114日目。今のボクは、突然今のボクになったのではなく、過去の積み重ねによって今のボクになったのです。ってなんの話だ? 自分でもよくわからんのですが、誰かと出会う時、それはその人の一生のうちのほんの一瞬であり、そこに見えるその人は、過去の残像のようなものかもしれんのです。例えるなら、盲目の男が生まれて初めて象の体に触れた時のように、その人に関して理解したり知り得る範囲は実に少ない。過去のない人はいないし、その過去はすでに過去なのです。当たり前のことなのかもしれませんが、それは「人はいつか死ぬ」という真理にも似た、どうしようもなく残酷で、切ない事実だと思います。この本を読んで、ボクはそういうことを考えました。

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2007-08-10 19:02  nice!(1)  コメント(2)  トラックバック(0) 
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【無人島106日目】東直子 "とりつくしま" [BOOK]

とりつくしま

とりつくしま

106日目。先日、入院している友人を見舞いに、新宿にある大きな大学病院まで行ってきました。ボクは生まれてこのかた、大病も大怪我もしたことがなく、入院という経験がないのでうまく語れませんが、あの大きな病院の持つ空気っつうのは、独特なものがありますな。例えるなら、戦場になった国みたい。戦場も行ったことないけど。しかもドンパチやってるその現場ではなく、ドンパチが遠くに聞こえるくらいの距離にある街って感じ。どうしようもなく流れてくる「死」の匂いに怯えながら、誰もが平静を装いつつ、心で強く「生」を願っている場所。でもきっと願い叶わず、この病院で逝ってしまった人たちもたくさんいるワケで、そう考えると、古戦場や城跡などが持つ、静謐さと生臭さを感じました。病院で死ぬ人が9割以上と言われる昨今、いずれは自分もこの中に入ることになるのかと思うと、ただ見舞いに来ただけなのに、なんとも暗鬱な気分になったり。死ぬってなんだろう? 生きるってなんだ?

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2007-07-08 19:37  nice!(1)  コメント(0)  トラックバック(0) 
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【無人島104日目】若杉公徳 "デトロイト・メタル・シティ" [BOOK]

104日目。得てして、その人が作る作品と、その人の「人となり」とは、全く別モノであることがあります。例えば、モノすごく簡潔かつ道徳的な文章を書く人にお会いできる機会があって、どんな人だろうとドキドキしてたら、すんごい話の長い世捨て人なおっちゃん(←失礼)だったことがあります。あと「あ、私、え、絵とか描くんです……」なんてモジモジしてる子の絵を見せてもらったら、岡本太郎バリに爆発していたこともあります。もちろんその人の中に、道徳的な部分や爆発的な要素が秘められているからこそ、作品にアウトプットされるんだとは思いますが、「あんた、全然キャラ違くね!?」って場合は意外と多いです。身近な例でいうと、普段はすごく無口なのに、メールだと絵文字使ってやたら饒舌、みたいな人って、周りにいません? 

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2007-06-22 00:38  nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
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【無人島100日目】永沢光雄 "恋って苦しいんだよね" [BOOK]

恋って苦しいんだよね

恋って苦しいんだよね

100日目。若い頃はいくら酒を飲んでも酔っ払わないので、周りの友達から有り難がられたり気の毒がられたりしていたのですが、ここ2〜3年ですっかりグダグダになってきて、最近は泥酔した上、いろいろやらかし feat. 翌朝ナニも覚えていない、という絵に描いたようなヨッパライ親父になりつつあります。仕事がカジュアルなので免れていますが、これでスーツだったら絶対に頭にネクタイ巻いているタイプだな、オレは。寿司折りぶらさげて千鳥足とかね。うーん。でもちょっといいかも、そういうのって楽しそう、って思っちゃう自分がなにより怖いです。

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2007-06-08 17:20  nice!(2)  コメント(3)  トラックバック(0) 
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【無人島94日目】枡野浩一 "ショートソング" [BOOK]

ショートソング (集英社文庫)

ショートソング (集英社文庫)

94日目。昨日の「昭和の日」振替休日は、友人知人総勢10名で、多摩川べりでバーベキューをしてきました。友人と言っても、ボクが知っているのは2人のみで、残りの7人は初対面。しかも男女半々! ドキドキ! いやウソ。そういうドキドキ感もすっかり忘れつつある三十路の下り坂。挨拶も早々に、ピッチも考えずにガンガン飲んで、鉄板の横に陣取って焼き上がる肉をマシンのように食いまくり、酔っぱらって野菜炒めにビールぶっかけたり、ちょっとはいいとこ見せねばと作り始めた焼きソバはベタベタで、ふてくされて横になったビニールシートで、結局グーグー寝てしまうというていたらく。むっつり起き上がった後、見事に晴れわたった多摩川のほとりで、ひとり短歌を詠んでみた。

焼きそばの油がちょっと多過ぎない? 初めて会ったキミに怒られ(ハチ)

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2007-05-01 23:41  nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(1) 
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【無人島84日目】小川洋子 "ミーナの行進" [BOOK]

ミーナの行進

ミーナの行進


84日目。ボクは子供のころ「鍵っ子」でした。学校が終わって家に戻ると、両親は共稼ぎだったので家におらず、5つ学年の違う兄は部活で遅くまで帰ってこず、学校は地元の小学校ではなかったので、近所に友達もおらず、だからほとんど毎日夜になるまで家にひとりで、本を読んだり、絵を描いたりして過ごしていました。ある意味、今よりもずっと思慮深く、思索好きで、クリエイティブだった。孤独がさみしいとは思わんかったし、確固たる自分の世界みたいなものを持っていた気がします。今や、まったく見る影もねえっす。ホント、あの頃の自分には会いたくないですな。「ガッカリだよ!」とか言われそう。

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2007-03-07 17:00  nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
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【無人島76日目】村上春樹訳 "グレート・ギャツビー" [BOOK]

グレート・ギャツビー

グレート・ギャツビー


76日目。もし「これまでの人生で巡り会ったもっとも重要な本を三冊あげろ」って言われたら、どの本をあげます? ボクは選びきれないんでこんなタイトルのブログをやっているワケですが、多分その3冊のうちの1冊には、村上春樹の本を選ぶかもしれません。そのくらいボクは彼の小説(特に短編)が好き。一昨年上梓された「東京奇譚集」なんか、好き過ぎて、マジ鼻血出ました(←読んでて興奮した)。んで、その村上春樹自身が、最新訳本である「グレート・ギャツビー」のあとがきで、こんなことを言ってるんです。

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2007-02-07 16:20  nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
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【無人島68日目】宮部みゆき "名もなき毒" [BOOK]

名もなき毒

名もなき毒


68日目。有給くっつけて10連休にしていた正月休みも、ぐびぐび呑んでいるうちに気づいたらあと2日。夜中まで呑んで、昼まで寝て、みたいな生活がすっかり身に付いてしまい、週明けに社会復帰できるか心配です。今だってすでに夜中の4時。なにしとんじゃ、オレは。寝れ! でも眠れない。だって昼まで寝てたから。それにこの本をさっき読み終えたばかりで、とてもじゃないが安眠できそうにありません。

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2007-01-07 05:01  nice!(0)  コメント(3)  トラックバック(2) 
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【無人島66日目】松本大洋 "竹光侍" [BOOK]

竹光侍 1 (1)

竹光侍 1 (1)


66日目。明けました。おめでたいです。年明けは大阪で迎え、朝までぐびぐび。元旦は実家に帰り、家族でぐびぐび。2日は友人宅に招かれ、手料理でぐびぐびと、新年明けてから、ずーっとぐびぐびしてます。ダメじゃん!これじゃあ、昨年のリピートじゃん!ダメダメ!今年はビシッと生きねば。そう、例えば背筋を伸ばし、竹光を携えた侍のように。弟子、入れては則ち孝、出ては則ち弟、謹みて信あり、汎く衆を愛して仁に親づき、行いて余力あらば、酒をぐびぐび。違う!

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2007-01-03 23:09  nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(1) 
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【無人島62日目】カズオ・イシグロ "わたしを離さないで" [BOOK]

わたしを離さないで

わたしを離さないで


62日目。パンパカパーン! さて突然ですが、2006年度「無人島に持っていくで賞」BOOK部門の発表です。なんじゃそりゃ? いいの。勝手に作ったの。つい先週くらいまでは最有力候補とされ、ほぼ賞は確定かと思われた森絵都の「風に舞いあがるビニールシート」が、なんと最後の最後に脱落し、今年ぶっちぎりで賞をゲットしたのは……ドロドロドロドロドロドロ(←ドラムロール)、今週読み終えたばかりの「わたしを離さないで」by カズオ・イシグロ! おめでとーございまーす!

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2006-12-16 21:45  nice!(1)  コメント(4)  トラックバック(0) 
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【無人島58日目】舛田光洋 "3日で運がよくなる「そうじ力」" [BOOK]

3日で運がよくなる「そうじ力」

3日で運がよくなる「そうじ力」


58日目。ここにリンゴが3つあります。1つめのリンゴは「かわいいねえ」「おいしそうねえ」と褒めちぎります。2つめのリンゴは「まずそうだなあ!」「バカじゃねえの!」などと罵倒します。3つめのリンゴは完全無視でなかったことにします。この場合、一番最初に腐るのはどれでしょう? 答えは3つめの無視されたリンゴ。2番目に腐るのが罵倒されたリンゴで、最後までもつのは褒めちぎられたリンゴだそう。つまり、罵倒されるよりも無視されるほうが悪い「気」がつくんだそうです。それは人もモノも同じです。さて、あなたの部屋のクローゼットに、忘れられたまま放置されたモノはありませんか? そこに悪い「気」が溜まってませんか? マイナスエネルギーに満ち満ちていませんか? あなたの運気はぐんぐん下がっていませんか? キャー!

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2006-12-05 13:46  nice!(1)  コメント(2)  トラックバック(2) 
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【無人島51日目】あまんきみこ "車のいろは空のいろ" [BOOK]

車のいろは空のいろ

車のいろは空のいろ


51日目。甥っ子が9歳の誕生日を迎えました。ヤツが生まれてから、もう9年経ったのかと思うと軽くクラッとしますが、まだヤツは人生を9年しか生きていないのかと思うと、さらにクラッとします。9歳のガキって、なにを考えてるんだろう? なんで突然狂ったようにジャンプしたり歌い出したりするんだろう? なんで誰も聞いてない時でもペラペラ喋り続けるんだろう? なんでものすごい年上のボクに平気でタメ口なんだろう? なんでポケモンのキャラの名前を全部暗記できるほどの記憶力があるんだろう? ボクも9歳の時があったはずなのに、なんで思い出せないんだろう? 子供って不思議。

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2006-11-07 16:48  nice!(2)  コメント(6)  トラックバック(1) 
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【無人島50日目】須藤元気 "風の谷のあの人と結婚する方法" [BOOK]

風の谷のあの人と結婚する方法

風の谷のあの人と結婚する方法

  • 作者: 須藤 元気
  • 出版社/メーカー: ベースボール・マガジン社
  • 発売日: 2006/07/28
  • メディア: 単行本


50日目。「金持ち父さん貧乏父さん」とか「チーズはどこへ消えた?」とか、数年に一度くらいの割り合いで、人生の成功術などをテーマにした、いわゆる「自己啓発本」ってやつが売れまくったりします。ああいうの、読みます? ボクはあんま読まないんです。生来ひねくれモノなんで、正論を大上段に語られると「うるせーよ。知ってるっつーの!」とか思っちゃう。知っててもできねーんだよ! いいんだよ! ほっとけ! 親父、酒だ、酒! グビグビ!みたいな。ダメダメ貧乏おじさん。

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2006-11-02 13:36  nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
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【無人島42日目】佐藤多佳子 "一瞬の風になれ" [BOOK]

一瞬の風になれ 第一部  --イチニツイテ--

一瞬の風になれ 第一部 --イチニツイテ--


42日目。最近やってないんですが、数年前まで毎年1回フルマラソンを走ってました。特に陸上好きとか、タイムが速いとかじゃないんですけど、走るのって人がいうほどキライじゃないんですよね。他人と勝負したり、チームワークを必要とされる球技よりも、黙々とひとりで自分と向き合っちゃう系のフィールドスポーツのほうが好き。ランニングハイを超え、アドレナリンが底尽きた30キロ地点あたりから訪れる苦行のような時間。周りはぼんやりと見えなくなり、いつの間にか伴走しているもうひとりの自分に、罵倒されながら走るのが好き。ドM。

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2006-10-02 23:55  nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
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【無人島35日目】竹原和生 "片岡は夏のにおい―中学2年の夏休み" [BOOK]

片岡は夏のにおい―中学2年の夏休み

片岡は夏のにおい―中学2年の夏休み


35日目。風が気持ちいいなあと思ったら、いつのまにか9月になってました。陽射しのスイッチが、明らかに「強」から「中」になり、しつこい蝉の鳴き声も、どっか気弱でお互いに励まし合ってるみたいに聞こえます。他の季節の終わりよりも、夏の終わりはその背中がはっきりしていて、だからこそ切ないですな。短くも鮮やかだった季節のエンディング。そんな時、ふと口ずさむのはこんな歌。♪なみだにハンカチが〜さしだされたというよりは〜ハンカチになみだが〜さしだされたような〜。

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2006-09-06 17:31  nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
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【無人島31日目】前川梓 "ようちゃんの夜" [BOOK]

ようちゃんの夜

ようちゃんの夜



31日目。ねえ、ボクたちの出会いを覚えてる? ボクは運命とかかなり信じちゃうタチだから、これはやっぱり運命だと思う。笑ってもいいよ。つうか笑え。こんちは、ハチ(男・37・チョンガー)っす。男兄弟しかいず、男子校出身なせいか、女の子同士の友情とかには萌えます。次に生まれ変わったら、「ヴァージン・スーサイズ」みたいな、超カワイくて、でも不安定で、気だるくて、むちゃむちゃ残酷な女の子とかになってみたい。男子には解らん言葉でコソコソ話して、クスクス笑って、たまに万引きしたり、暇つぶしに小動物殺したり、気まぐれにリストカットしたりしてみたい。どんな夢やねん。今回はそんな(?)ガーリーな世界がみっちり詰まったこの本をご紹介。

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2006-08-18 14:24  nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
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